383人が本棚に入れています
本棚に追加
スラリとした長身の彼は、前から目を引く男前だったけど……。
周りの女の子達がチラチラ視線を送るのを見て、更に磨きがかかった感は否めない。
少し緊張しながら、小山君の向かいに腰掛ける。
「どうぞ。」
差し出されたメニュー表を受け取る。
「……わぁ、これ、迷う。」
ズラリと並ぶドリンクメニューは、特にコーヒー類が充実している。
カフェ・ラテ、カプチーノ、エスプレッソと言った聞き覚えのある名前から、コン・パンナ、マキアートなど余り目にすることないものまで。
「ここはカプチーノがお勧めです。まぁ、この時期ホットは微妙かも知れませんが。」
「……じゃあ、カプチーノにしようかな。」
丁度、お水を運んできたスタッフさんが、お決まりですか?と声を掛けてくれた。
.
最初のコメントを投稿しよう!