第1章

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スラリとした長身の彼は、前から目を引く男前だったけど……。 周りの女の子達がチラチラ視線を送るのを見て、更に磨きがかかった感は否めない。 少し緊張しながら、小山君の向かいに腰掛ける。 「どうぞ。」 差し出されたメニュー表を受け取る。 「……わぁ、これ、迷う。」 ズラリと並ぶドリンクメニューは、特にコーヒー類が充実している。 カフェ・ラテ、カプチーノ、エスプレッソと言った聞き覚えのある名前から、コン・パンナ、マキアートなど余り目にすることないものまで。 「ここはカプチーノがお勧めです。まぁ、この時期ホットは微妙かも知れませんが。」 「……じゃあ、カプチーノにしようかな。」 丁度、お水を運んできたスタッフさんが、お決まりですか?と声を掛けてくれた。 .
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