第1章
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確かに彼の言う通り。 私は活劇系を得意としている分、動きが少なく繊細な表現の必要な会話劇は苦手だ。 役を寄せてしまう欠点だって、自分でも自覚している。 大した接点もないのに、よく見抜いていると関心する一方で―――。 この沸々と湧いてくる感情を抑えきれずに、身体が先に反応する。 次第に荒くなる呼吸を落ち着かせようと、膝の上で両手をギュッと握った。 .
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