第1章

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「旗揚げの話、興味はあるけどその条件なら受けたくない。 私は、役者として参加したい。」 小山君はぶつかる視線を逸らそうとはしない。 「先程も言ったはずです。僕はあなたの芝居が嫌いなんです。」 また繰り返される辛辣な言葉。 憤りを感じながらも、冷静に努める。 「……それ、先輩に対して失礼じゃない?」 「そうですね。気分を害されたなら謝ります。 だけど、僕は馴れ合いで役者を選ぶつもりはないですし、あなたに期待を持たせたくもない。」 .
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