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物理的に問題はなくとも、動員の減少は如実に役者のモチベーションを下げる。
実際、動員の少ない回の出来は悪いことが多いのだ。
「まぁ、幕が開く前にしっかり心積もりするしか、対策はないんですが。」
苦笑混じりの小山君の言葉に頷くと、彼の視線が他所に移る。
「おはようございます。」
「あぁ、虎太朗君。おはよう。
さっきは素っ気ない返信でごめんなさいね。朝から立て込んでて……。」
微妙な表情をした虎太朗君が、隣の席に座る。
一覧表を眺めながら、耳に入る二人の会話を聞き流していたけれど。
どうやら虎太朗君は、昨日の暴露話をまだ引き摺っているようだった。
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