第1章

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「で、小山君が私に何の用ですか?」 『ん?知らん。』 「……無責任。」 『いちいち五月蝿いな。小山が自分で話すって言うから詮索しなかっただけだ。 直接聞いてくれ。』 「解りましたよ。 貸しておきますから、今度は奢りでお願いします。」 『はぁぁ、お前はちゃっかりしてるな。 じゃあ、また連絡するよ。』 途切れた通話。 肝心の本題が解らず、釈然としないまま携帯を鞄にしまう。 まぁ、考えたところで答えは出ないのだけど。 私はまた一つ溜め息を吐くと、駅に向かって歩き出した。 小山君から連絡があったのは、それから二日後の昼休みだった―――。 .
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