第1章

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表示を確認すると、知らない番号の羅列。 私は同僚達に頭を下げて席を外すと、通話ボタンを押した。 「もしもし?」 『もしもし、小山と申しますが、野村さんの携帯で間違いないでしょうか?』 「そうだよ。久し振りだね、小山君。」 『突然申し訳ありません。今、お時間大丈夫でしょうか?都合が悪いようでしたら掛け直します。』 「お昼休みだし、少しなら大丈夫。」 それ程接点がなかったにせよ、知らない間柄じゃない。 余りにも丁寧な対応に苦笑する。 .
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