プロローグ

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暗くなり人気がなくなった公園で、1人の男性と少年がモーションフィギアシステムつきのヴァンガードテーブルを挟み、ヴァンガードファイトをしている。 しかしそれはとても楽しそうにとは言えない光景だ。 男性は恐怖で顔を染めている。男性の格好を見る限り、会社帰りといったところだ。 少年は黒いコートに身を包み、まるで顔を見せないように黒い帽子を深く被っている。 少年は自分の山札に手をかけ1枚引く。引いたカードを見てニヤリと怪しい笑みを浮かべる。 「オマエにこれから地獄を見せてやる……闇より現れし邪悪なる龍よ。その力で世界を闇に包み込め――ライド! ファントム・ブラスター・ドラゴン!!」 モーションフィギアシステムで映し出された黒い鎧をまとった騎士が闇に包まれ、その闇が渦を巻く。 瞬間。その渦が切り裂かれ、黒い龍が姿を現す。 龍が咆哮を上げるとともに、男性のユニットに斬りかかる。 夜の街に男性の悲鳴がこだまする。恐怖に染まった悲鳴が――
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