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親友とも言える、学生時代からの長い付き合い。
お互いの好きな物や嫌いな物、趣味思考を家族に近い距離で知っていると思う。それだけ親しい存在なのだ。
だが、それと今とは全く関係ないような気がする…。
付き合いは長い。だがそれはあくまで友と名が作く関係。それが、今。
恋人と言う物に形を変え。正直、有賀はそれに今だに対応出来ていない自分に戸惑い、恐れを抱いている事実が不安なのだ。
…だって、俺、男だぞ?
そう見れない顔では…ないとは思う。だけど秀でてるかと言われると否だ。
身長も平均はちゃんとある。同じく平均的な身体には贅肉はないが、筋肉らしい筋肉もそうない。
今までそれが不安だった事もない。誰かと付き合うにはそれなりに清潔にする事と、性格が合えばいいと思っているし、実際有賀は今まで何人かの恋人がいたし、童貞でもない。
では有賀を不安にさせる物、それは何かと言われれば…
「…男同士で色々調べとくんだった」
有賀も、その恋人である芳野(よしの)も同じ男。同性である事が不安なのだ
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