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なんて考えながら美香は俺がシャワーを浴びているあいだ部屋の中のあるものに目を止めた。
それは叔父さんの財布だ。
支払いの時にもチラッと見たが中身は相当な厚さだ。
美香は思わず唾を呑み込み、頭の中である考えが火花を散らしていた。
【一枚位なら簡単には気が付かないだろうな】
【だめだめ…それは行けないこと…犯罪だよ、美香。】
激闘の末、勝利したのは前者だった。
今日、貸し切りでも次は分からない。保証もない。なら今を稼ぐ。
分厚い財布を見てしまった美香の思考回路は完全に麻痺していた。
そして手が財布に伸びて…
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