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何度も壊して 何度も恋わして 何度も乞わしてあげるんだ。 苦しそうな表情は嗜虐心を起こすんだ。 「もも……ほら、ほら……」 僕の余裕のない声にももこは苦しさのなかにも嬉しそうな表情を微かに見せた。 それがなぜか愛しくて? 与えてあげる。 僕達は文字通り、 濃蜜な時間を過ごし続けた。 これが本当の終わりだと気付かずに。 異変が起こったのはももこが泣き虫になってから。 「もも、どうしたの? 」 抱くたびに涙を見せる彼女。 痛みを与えてるから? それを望むのは彼女。 「■■さん……好き……好きなんです……」 僕はその言葉を聞いた瞬間、ももの頬を打った。 いつものようにお仕置きと称して遊んでいただけ。 それなのに。 「好きになっちゃいけないのはわかっ……」 ももの言葉が途中で止まったのは滅多に鳴らないインターホンが鳴ったから。 それから、懐かしい声。 「■■■、いるかー? 久しぶりー! 」 TAKERUだった。 声を聞いたことがあるのだろう。ももこも一瞬びっくりしていた。 「あけるぞい! 」 「ちょ、ちょっと! 」 焦る僕を尻目に開けられたドア。 玄関先で立ち尽くす彼。 「……あれ? ももこか……? 」 TAKERUは面白いものを見たと言う風に口角を上げる。 「……へぇ。恵が見たら泣くだろうなぁ。あいつ、おまえ一筋だったのに」 恵……ココアのことだ。 僕一筋? 意味が解らない。 「面白いから写メってやろう。ほら、ももこ。ピース! 」 ももこは怯えて首を振るだけ。 その間も、シャッターを切る音。 「ココア、チャットの件でおまえにかなりキレてたぞ?w 今、写真送ったからすぐにくるんじゃね? 昼間からお盛んなお二人さんよー」 その言葉が終わると同時に新たな訪問者。 インターホンを鳴らさずに飛び込んできた黒髪の細い女性はココア。 「■■くん?! 大丈夫!? 」 ココアは心配そうに僕に近づいてきた。 ふわり。僕の好きな香水の香り。 「あ、あの……」 「あんたね?! あんたが■■■くんを!! 」 ももこは一瞬ぐにゃりと顔を歪める。 それは嫉妬の顔? 「最近、連絡つかなくて心配してたの! メールも電話もなかったから」 ココアは僕の頭を抱き締める。 甘い香が一層強まった。 「本名で呼んでるんですか?」
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