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とある主婦の証言
『変わったこと……? そうねぇ。夏くらいに隣から女の子の声がしてたわねぇ。でも、一切姿は見ないし……』
『え?? 隣の部屋で自殺?! 怖いわねぇ。一年以上、経った死体と同居生活なんて……』
『あら? 確かさっき、腐敗した死体と死んで間もない死体があったって……』
『そうそう! あ、でも、去年か一昨年からすごい匂いがしたって。そう、お隣さんから!』
『通報? したわよ。でもねぇ、保健所や警察の方がいくらよびかけたら、返事もしたし部屋も見せたみたいよ? あ! やっぱり、病気がちで寝込んでた娘さんの話し!嘘だったのねぇ。警察も保健所もばっかみたい! 』
『あと、去年かしら? 悲鳴と泣き声! そこから、無音になっちゃって……』
『お隣さんの様子? 散々、話してるじゃない! まだ、足りない? 話したことないのよ?! 』
『最後に一つだけって……本当に一つなんでしょうねぇ? 』
『あぁ、確かに柄の悪い男と派手そうな女が来たのは見たことあるけど?』
『……!! まさか、そこから、女の子が死んだって?! 』
『いやぁねぇ、怖いわぁ。最近の子は何を考えてるんだか! 』
『あ! そろそろ、タイムバーゲンの時間だわ! 主婦はね三食昼寝付きじゃないのよ?! 家事して、子供たちの面倒見て挙げ句の果てに旦那の面倒も見なきゃならないんだから!』
『わかったわよ! もう! じゃ、ごくろーさまでした! あ! 財布! マイバッグも! 』
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