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意地悪な質問を繰り返すと、彼女の瞳が潤んできた。 「お仕置き……です……」 小さな声で呟いて、彼女は僕を見つめた。 ちゃんと、言えましたよ、と言う風に。 「そうだね。お仕置きの時間だよね? 」 お仕置き、の部分を強く、言い、まだ、熱さが残っているであろう煙草の先端をまた、肌に押し付ける。 肉の焼ける音に、悶える彼女の吐息。 木造のボロアパートの壁の向こうからは、車の通る音が聞こえた。 短く息を洩らしながら、身体をくねらせる。 「もも、こんなにお仕置きの跡があるよ? 」 古い傷痕に指を滑らせる。もう、痛みなどないはずだ。 でも、彼女は触れられた瞬間、ピクッと身体を震わせた。 「もも、お仕置きは何のためにするのかな? 」 短くなった煙草を灰皿に押し付ける。 また、新しい煙草を箱から取り出した。 「悪い子のために、するものです……」 その言葉に僕は頷き、ご褒美を与える。 それは、首筋から鎖骨にかけた指での愛撫。 指先を首筋に当て、なぞる。 力を込めず、触るか触らないかの微妙なタッチ。彼女はもどかしそうな表情をしていた。 「どうしたの? もも 」 言いたいこと解ってる。 足りない、のだろう。 だから、僕は首筋から滑らせるように鎖骨に触れる。 スベスベとした感触にハマりそうになりながら、指先だけを動かした。 「■■■さん………、もっと……もっとぉ………」 恥ずかしそうな表情で愛撫を求める彼女。
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