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甘やかす、今回も、徹底的に。
甘い余韻が残るのを名残惜しそうなもどかしそうな表情で。
「もっと……? 」
あぁ。
どうして、彼女は。
自分のこんな
おぞましい声を。
好きと言うのか。
「いいよ? さっきのご褒美だ 」
噛んで聞かせるようなゆっくりとした口調。
甘ったるい雰囲気に流されてしまう。
嬉しそうな表情をする。
「だけど、これ以上はダメだからね? 」
その言葉に彼女は切なそうに喘ぐ。
「……えっ」
お預けを食らった牝犬。例えるなら、チワワか。
「もも? いいよね? 」
ダメとは言えないだろう。彼女の立場では。
ももは、こくり、と頷いた。
だから、僕はまた、ご褒美を再開する。
指先を白い肌に滑らせる。
火傷の痕を通るとき、少しクリクリと動かしてみる。
甘い声は洩らさないが、ただ、辛そうで切なそうに、眉を寄せた。
主に上半身、性的な快感を与える場所には触れないが、それ以外には触れていた。
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