すれ違い

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「それに、あんたはこれから経営者としての立場がある。いきなりのスキャンダルになったらどうするのよ?今は、落ち着きなさいって。一難去ってまた一難…難しいわ。あんたたちは本当に同情したいわね」 「協力してくれよ」 「嫌だ。美月が望んでいるようには思わないし、美月はキャリアウーマンよ?簡単にはいかないわ」 やはり立花莉沙は把握していた 「ただ、美月がどう思っているかわからないけど、嫉妬させてあげようか?」 莉沙は手を差しのべてきた 「有難い。しかし嫉妬をどうするんだ?」 「みてなさいよ。こんど、してあげるから大きくね」 莉沙は不適な笑みを浮かべる その頃の美月は仕事の書類を作成していた 「お嬢様、お休みになられたほうが…」 「終わってから寝るから先に下がっていいわよ」 美月は住み込みの人を下がらせた パソコンのキーボードを打つ音が時計の秒針みたいに響き渡り、不吉な音色を奏でた
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