すれ違い

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「謝らなくていいから。俺の話を聞いてくれ」 少しずつ腕の力が抜けていく 「何…」 美月は怖がりながら聞いていた 「仕事は確かに長引いた。だから謝る。だけど美月が怒るのは心外だ」 「ごめんなさい…」 「今からbar行こうな」 二人はタクシーに乗った タクシーの中は無言だった 「お客さん」 「はい」 奏斗が答える 「このままだったら歩いた方がいい。渋滞しているからな。明日も仕事だろうから歩きやすいところで止めようか?」 「どうする?」 「歩く方がいいかも…」 「おじさんこれお釣りいらないから」 奏斗が支払ってタクシーから降りた 「美月は仕事したいか?」 「いきなりどうしたの?」 「仕事って大変だから」 奏斗は美月の手を握った
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