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「仕事したいよ。だって私のやりがいだもん」
奏斗は強く握る
「奏斗?」
「俺たちは、大変な仕事してるな」
「私はホテルの経営は苦にならないよ」
「そういう意味じゃない。お互いに恋愛よりも仕事優先だってこと。美月も俺も後継者としてもっとしっかりしなければいけないって思ってる」
「そうかもしれないけど、私は基盤を作りたい」
「別々になった方がいいかもな」
「まって、別れようなんて言わないで」
美月は奏斗の前に立った
「美月」
「嫌。私が悪かったの。だから、お願い」
美月は泣いていた
「馬鹿だな」
「仕事を優先にしてしまうけど、別れようなんて言わないで」
奏斗は美月に噛みつくキスをした
車が隣を過ぎ去ってビルの灯りが綺麗に飾る
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