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紅葉も終わって、
寒さが肌に染み渡る季節。
彼はやって来た。
「鳴海晴です。
宜しくお願いします」
彼の爽やかな笑顔に
女子は釘付け。
転校初日から彼を
黄色い声が囲んだ。
「鳴海くんって、格好いいよね」
私の幼馴染みの上原香苗は、
彼氏がいるくせに鳴海晴に興味を
示しているらしい。
「智哉がいるでしょ」
香苗の彼氏でもあり、
私の幼馴染みでもある智哉。
「そうなんだけど、最近の智哉
勉強ばっかりなんだよね」
呆れた口調で言う香苗。
最近、智哉にかまって
もらえないのだろう。
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