*隣のイケメンくん*

3/57
前へ
/57ページ
次へ
でも智哉の気持ちも 分からなくはない。 あと二年という月日が流れれば、 わたしたちも受験生になる。 自分の未来を決める、 大事なときだ。 でもその理由を 彼女は受け入れてくれない だろう。 やっぱり、彼女は彼氏に 『自分のことだけを 考えてほしい』 思うのだろうから。 「まず、智哉に 今、思ってること全部 伝えてみたら?」 私は笑って言った。 崩れた二人の関係を直すには、 お互いの気持ちを知るのが 効果的だと考えた。 「・・・そうだね! 今日の帰り道、伝えてみる!」 香苗に表情は暗いものから、 明るいものへと変わった。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加