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香苗は鞄を抱えて、
「じゃあ、帰るね!
バイバーイ☆」
右手を左右に振って、
教室を出ていった。
私も日誌を書き終え、
教室を出た。
私の家は学校から歩いて
十分の場所に位置する。
自転車で行けば、五分以内
といったところだろうか。
家に続く大通りを歩いていると、
鳴海晴がいた。
道に迷ったのだろうか、
小さな地図を見て
少し困った表情をしている。
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