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リビングに一人残された。
「いいなぁ。皆楽しそうだし…お風呂一緒に入れて」
誰も居ないリビングでポツリ呟く。
流石に暇なので、梓の手伝いとして洗い物をしようと思う。
食卓に並べられた、空の皿を重ねて台所に運ぶ
「流石、梓だなぁ。洗い物が溜まってないや。しかもシンクも綺麗だし」
台所のシンクもピカピカと光沢を出している
静かにしていると、お風呂場から楽しそうな笑い声等が、聞こえてくる。女の子どうし、年も近くて話が盛り上がるのだろうな。にしても…ひなが中学二年生ってことが未だに疑わしくて仕方がないんだ。もしかして、飛び級とか?年をごまかしてるとか?…なんて考えてしまっていた
「……あー。もう考えないでおこう、今は梓らが上がってくる前に洗い物を終わらせなきゃ」
といっても、カレーライスの皿5枚とスプーンとコップ5個だけだし、直ぐに終わった。
「さて、また暇だぞ。はぁ、部屋に戻るかぁ…」
洗い物も終り、まだ皆の入浴は終らないので、一旦自分の部屋に戻る。
リビングから出て、お風呂場の前を渡ると先程より大きく楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
そして、
「翔ちゃんは……やっぱり大きな子が好きなのかなぁ」
何かが聞こえる。
「梓、考えすぎだって、梓可愛いし大丈夫だよ」
「むぅ…蘭に言われるとなんか嫌味に聞こえるのだけど」
「そ、そんなことないって」
どうやらガールズトークの様だ、にしても声大きすぎな、聞こえてるっての
「私だって蘭みたいになりたーいっ!」
「ひゃうっ!?あ、梓!何してるの」
「蘭の栄養素を私に移せるかなぁって」
「できないってばー!」
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