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そういって梓はリビングに戻っていった。
「よし、じゃあ俺も部屋の整理整頓しますか」
梓を見ていて俺にも気合いが湧いてきた。頑張ろうという気持ちになる
そう気合いを入れて部屋のドアを開ける
中に入ると、俺一人の部屋にしては充分すぎるくらいの部屋で、しかも俺が部屋の整理整頓をするまでもないというくらいに綺麗だった。
梓がやってくれたのだろうか…お礼しなきゃな。
部屋の整理整頓は終わったとして、一旦手荷物を部屋の隅に置いた
元々は婆ちゃんの部屋って事もあってか、殆ど何も置いてなかった。
ある物はベッドとタンスくらいだろうか…
「……俺が生活するにはもうちょっと何か欲しいかなぁ…。また今度、買いにでも行くか。婆ちゃんの遺産貰ってるし……」
部屋の事は終わった。後は暇なので……
梓でも手伝いに行くか…
部屋を出てリビングに向かう
「梓…何か手伝うことあるか?」
ドアを開け、キッチンの方へ向く
「あ、翔ちゃん。いいところに来たよ…冷蔵庫からルゥをとってほしいの」
エプロンを付けてキッチンに梓が立っていた。作業が早く、もう鍋で煮込んでいた。
梓に駆け寄り、冷蔵庫からカレールゥを取り出して手渡す
「ありがとう、翔ちゃん…後はもう大丈夫だよ」
「そうか、じゃあまた何かあったら呼んでくれ」
「うん。…あ、そうだ、ちょっとそこで待ってて」
キッチンから離れてリビングを出ようとした時に梓に止められた
「どうしたの?」
「桃山荘の案内するね。カレーライスは弱火でじっくり煮込むだけだから」
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