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蘭ちゃんは帰ってきてすぐに、まだ、俺も行ったことのない二階に上がっていった。
「………」
「……なーに見とれてるの?翔ちゃん!…翔ちゃんは蘭みたいな子がタイプ?」
梓がニヤニヤと笑いながら顔を見つめてくる。そして、
「あぁーっ!やっぱりそうなんだ。でも蘭って可愛いもんねー、分かるよ翔ちゃん。私も思うもん!」
「勝手に決めつけるなよ……まぁ、否定はできないけどさ。ところで後の二人は遊びに行ってるのか?」
一人勝手に納得している梓に、一応言っておいた。と同時に後の二人の情報も聞き入れる
「そうだね、まだ遊んでるかと…そろそろ帰ってくるんじゃないかな?私、お風呂洗ってくるから、後よろしく」
「いや、何を?」
全く主語がない。何を任されたのか検討もつかない
でも、梓は働き者だな。感心する、幼なじみとして大家として
そして、再び蘭ちゃんが一階に降りてきた。
服を着替えており、家の中だけあってラフな服装。タンクトップにジャージ…男心を擽る服装なのは間違いない
「あれ?梓ちゃんは?大家さんも……廊下でぼぉーっとしてないでリビングにいきましょ」
「梓はお風呂洗ってるよ。……てか蘭ちゃん、家の中の服装ラフ過ぎない?」
やっぱり気になる。しかも先程、梓にタイプ?とか聞かれているから余計だ
「……大家さんは気になりますか?やっぱり想像とかしちゃうんですか?男の人って…ふふっ」
「こ、答えにくい質問はよしてくれよ…」
蘭ちゃんも服装からして警戒心が緩い。何とかせねば…
そして、リビングで座っていると、梓がお風呂場から帰ってくる。
「ふぅ。ってまだ帰ってきてないの?」
梓は一息吐いて、俺と蘭ちゃんに聞く
ーーーーガチャ
「たっだいまぁー!」
「ただいまぁ」
タイミングよく帰ってきてくれた
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