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皮の盾だって嘗めんなよ!
動物の厚い皮は鋼鉄の剣だって止めてくれるぞ。
剣の方に関しては少し短めだけど、質は悪くない。
刃こぼれも無いし、弓兵に持たせる物として上等だろ。
あと、他に配るのは矢筒と弓を引くための手袋。
素手だと弦で指切ったりするからな。
「朝比奈、何で弓兵なんだ?」
「ん、玉城は剣とか槍持って敵軍と真正面から斬り合いがしたかったのか?
すまんすまん、協会長に申請し直しといてやる」
「止めてください。
死んでしまいます」
今から行くのは面倒臭いけど、同い年の頼みなら仕方無い。
そう思って扉を開けて外に出ようとした俺を、玉城は敬語で止めてきた。
遠慮しなくていいのに。
「はい、そんじゃ今から一人ずつに配るから、野郎共は並べ~~……………渡した武器で問題起こしたら、自力救済とか以前に、俺が馬借りてきて市中引き回しにしてやるからな」
男子は長い棒とか持つと振り回すバカが必ずいるから、先に釘刺しとかないと。
早くも、一部の男子の顔に影が落ちていた。
初めて本物の武器に触ったからって浮かれてんじゃねぇぞ。
「この弓、随分重いな」
「こんなの実戦で引けるようになるのか?」
数人の男子が実戦用の弓を引こうとして失敗している。
いきなり引こうとしたって無理だって。
って言うか、指切ったりするから手袋着けて引け。
「慣れない内は大人しく練習用引いとけ。
草薙君、いきなり実戦用を軽々と引くな!」
メンバーの筋力アベレージを一人で引き上げてんじゃねぇよ!
ちっ、あいつの分はもっと重い弓を探しとくか。
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