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「この話は黙っておけよ。
バラしたら、三枠を賭けた大乱闘なんて事になりかねないからな」
って言うか、多分なる。
刃傷沙汰になる可能性も有る。
しかも、話し合いで解決しようと、乱闘で解決しようと、わだかまりが残る。
隊として動けなくなるかもしれない。
そうなれば、結局全員が死ぬんだ。
「そもそも金は借り物だ。
奥様の様子からして、無利子無期限無担保でいいみたいだが、返せる様に使わなきゃならない」
返せる様に使う。
生きるために使う。
はぁ、借金返すために生きるって面も有るよな~~。
何か間違ってる気がする。
けど、借りた物は返さないと。
次が無くなってしまう。
「君が今の話を黙っている事は、全員が生き残る確率を引き上げる。
逆に君が喋れば、全員が死ぬ確率をグッと引き上げる。
だから…………喋ってくれるなよ?」
この時、菊地君の目に俺はどう映っただろうか?
目を薄め、背の低い彼を笑いながら見下ろす俺はどう見えただろう。
怖がられてると傷付くな。
まぁ、小さくでも頷いてくれたから、この話は終わりでいいや。
「心配すんなよ。
俺が、お前達が出来るだけ生き残れる様にしてやっからさ」
死なれちゃ困るから、守ってやるよ。
出来るだけの事はするさ。
お前達が死んだら、俺の死ぬ可能性が上がるからな。
「じゃあ、こっからは別行動な。
俺は武器とか諸々の調達と協会長に話つけたりして帰るから」
お小遣いはあげるから、好きに過ごして帰ってきなさいな。
俺はウエストポーチからお金を出して菊地君に手渡した。
この金は好きに使っていいぞ!
全部君が稼いだ金だしね!
殆ど何もやってない俺が大部分を持って行くけどね!
「何かヤバかったら、そこら辺の衛兵に泣き付けよ」
ここで菊地君とはしばしお別れ。
あぁ、働いてないのに忙しいな~~。
暗くなる前に全部終わるかな?

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