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「それに琉。海外に進出した寿司がどんなものか知っているか？」
「いや、結構いろいろ乗せてるって話は聞くけど具体的には知らないな」
「アボガドを乗せたりしているぞ。他にも巻き寿司をカラッと揚げたりソースをかけたりだな」
「もうやだ！そんな悲惨な寿司の話を聞きたくない！」
「しかしな、日本も人のことを言えんのだぞ？」
「え、マジで？」
「あぁ。琉、おふくろの味といえば？」
「コロッケか肉じゃがだろ」
「その肉じゃがだがイギリスのビーフシチューが元らしい」
「まじかよ！全然別物じゃねぇか！」
「まぁ諸説いろいろあるらしいが・・・詳しいことは知らないけどな」
「そう考えると一方的に食文化を否定したりはできないよな・・・」
「第一、日本が希なのかもしれん。生魚を食べたりなんだりしてるのは日本くらいのものだろう？」
「小さな島国という環境が、希な食文化を生み出したということか・・・」
「食文化を否定はできない。世の中にはカエルを食べる地域だってあるじゃないか」
「高級食材としてエスカルゴは君臨してるしな」
「日本はありのままを大事にする国なんだろうな。島国だから渡来人なんかも海外に比べて少なかっただろうし」
「異文化交流が少なかってことか・・・ただでさえ少ない交流なのに鎖国までしたしな」
「そうだな・・・まぁ鎖国してなかったら今の日本は侵略されていたかもしれんが。まぁその話はまた今度にしよう」
「そうだな。さて、手を合わせて・・・」
「「ごちそうさまでした」」
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