二杯目 ~学校の式典での教師の話の長さについてのソレ~

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「よぉ、はは。魚が死んだみたいな目ぇしてるぜ?」 「それを言うなら殺された魚だ」 「いやいや、違うから。死んだ魚のような目だから。それじゃお前ヤられちゃってるから」 「すでにやらかしちゃってる気がするけどな」 「何をだ!?犯罪か!?」 「確かに法律に対する反逆だな」 「お前何やったんだ!?」 「それよりお前誰だよ」 「いや、初対面だけど」 「そうか。クルット回ってわんと鳴け」 クルッ「わん・・・じゃねぇよ!何やらさせてんだよ!」 「クルット回ってわんと鳴かせたんだ」 「いや、そうだけどさ・・・なんだろう話をさらされた気がする」 「そんなことはいいじゃねぇか。自己紹介しろよ」 「相手の名前を聞くときは自分からだろ」 「じゃあお前からじゃないか」 「言葉巧みに言い返すな!・・・ったく。俺の名前は忍退 志音(シノノク シオン)だ。忍ぶ 退く 志しの音って書いて忍退 志音だ」 「なるほど篠竹の篠に陵辱の辱とかいて篠辱か」 「人の名前で遊ぶなって言われなかったか?ちげぇよ忍退だ」 「なるほど、下の句か」 「別に俺は七・七でできてないぞ」 「体重が七・七なんだろ」 「女に対してすげぇ失礼だな!ぶっ飛ばすぞ!」「僕のスマホで”ぶっとばす”で変換したら”ぶっ殺す”と出たんだが」 「なんでスマホ入力してんだよ!」 「なんとなくだ。気にするな」 「ったく。調子のいいヤツめ。で、お前の名前は?」 「名はない。捨てた」 「お前は何の男だよ・・・」 「あの男だ」 「ギルテ○ギアか!?わかりづらいわ!」 「この男。だ」 「それ結構腐向けだよな!?」 「タイトルだけでわかるとは・・・お前・・・」 「確かに俺もおかしいかもしれない。でも腐向けのモノ知ってる男の方がマズイだろ!」 「馬鹿言うな。僕はシスコンだ」 「お前あれだろ!生徒代表の弟だろ!」 「なぜ知っている・・・まさかストーカー!」 「あんなブラコンがいたら影響受けてシスコンになるだろうって思っただけだよ!というよりさっさと名乗れよ!」
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