二杯目 ~学校の式典での教師の話の長さについてのソレ~

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「さて、なぜ式典における教師の話は長いのかという話だったな」 「そうだよなぁあれ。ウチの学校って週に一回集会があるだろ?そこでも校長の話って時間が設けられてるじゃん。使い回しなのか?」 「一年間過ごしてみたが毎回違う内容だったと思うぞ」 「いや、一年じゃわからんだろう」 「どう言う意味だ?」 「2年分の話を用意するんだよ。それをサイクルさせるんだ」 「確かに、一年空白があると忘れてそうだ。つまり1年のときと3年のときは内容が一緒ということだな」 「毎週一回、始業式終業式合わせても40回にはならんだろ」 「それだとしても2年分なら70回近いわけだろう?」 「うーむ。そんなに話のネタをあの駄校長が見つけられるとは思えないな・・・」 「駄校長?なんだそれ」 「話の趣旨から大きく蛇行してわけわからんことを言う校長。駄校長だ」 「なるほど。いいセンスしてるな。そういえば私は使いまわしたぞ。代表生徒の言葉」 「去年新入生だったのに代表生徒だったのか!?」 「違う違う。去年の代表生徒の言葉をパクったんだよ」 「去年の代表生徒も異常だったのか」 「”も”ってなんだ”も”って。いや、もっと長かったきがするが要約するとあんな内容だった」 「青春を謳歌せよって?」 「だいたいな、だいたい」
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