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「なんだよ、オヤジ。僕は今から出かけるとこなんだ」
「まて、琉也。何しに行く気だ」
「買い物だよ。大事なもん買いに行くんだ」
「なんと・・・お前は家族会議をする前から話を知っていたのか!なら行ってこい!」
「知るわけねぇよ!ドアの前で逆立ちせずに家族会議あること先に言えよ!」
・・・
「実はな、妃雪、琉也。父さんと母さん、この家売ることにしたんだ」
「は!?何言ってんだよオヤジ!母さんも何か言ってやれよ!」
「この家をうって小さな家を二つ買おうと思うんだ!」
「んなくだらん理由があるかぁあ!!」
「くだらんことではない!妃雪、説明してやってくれ」
「うん。実はな琉。これは私の誕生日プレゼントなんだ」
「なるほどわからん。常識を知れ」
「私がな。今年の誕生日は一人暮らしをプレゼントしてくれとせがんだわけだ。しかし、私一人ではほら、生活面がだらしないと言われてしまってな。だから琉についてきてもらおうと」
「完全にてめぇの私欲じゃねぇか!」
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