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「しかし愛に酔うか・・・琉にとって愛に酔うとはなんだ?」
「愛に目がくらんでんのさ。簡単にいえば恋に恋するって奴だ」
「なるほど。しかしわからん。ちょっと理解が追いつかない」
「えーっとだ。愛ってのは今のその人なんだよ。大好きってのはずっとその人なんだよ」
「へー。私は逆だと思ってた」
「なんでだよ愛には人がいねぇじゃん。大好きには人がいるだろ」
「あぁ確かに。ちゃんと女子がいるな」
「そ。愛は一過性なのさ」
「そうなると愛情というのは辛いな。一過性の情けだろ?」
「そうだなーでも愛には心があるからな」
「心をとるか人をとるか?で、琉は人だと」
「まぁな。でも僕はそのいっこ向こう側だからな」
「ほぉ。なんだ言ってみろ」
「恋」
「お、おぉ・・・」
「違いわかってねぇだろ」
「う、うん。解説して?」
「恋の上の部分ってさ縮めて書いたら人人ってならないか?」
「3画目から6画目までをか?確かにそう見えないでもないな」
「僕は”ねべぶた”って上っていうとこから来てると思ってるんだ」
「上?空か」
「そ、空のしたにふたりっきり。でも心は一つってね。そうなりたいから恋してるのさ」
「恥ずかしいことを言ってくれる」
「言わせたのは姉ちゃんだぜ?」
「なるほど違いない。恋しいぞ、琉」
「僕も恋しいぜ、姉ちゃん」
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