8人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
「りゅーうー。今日の晩御飯なにー?」
「今日はそうだなぁ・・・刺身でもするか」
「ほぉう。新しい二人の生活を祝ってお刺身ですか」
「全くだ。高校生活が始まる前に新生活がスタートしちまったよコンチクショウ」
「そういうな。琉にとってもいい経験になるはずだ」
「誰のせいでこうなってると思ってんの!全部姉ちゃんのせいだからな!?僕は召使のごとく姉ちゃんを養うだけだぞ!?」
「見返りとして私を抱く義務があるじゃないか」
「見返りなのに義務かよ!変なこと言ってんじゃない!」
「実は前々から言いたいことがあるんだ」
「こんなことわざがある。言いたい事は明日言え」
「実はな」
「いや聞けよ。僕は聞きたくないって言ってるんだよ」
「いや、琉が私の話を聞くべきだ」
「「・・・」」
「「じゃーんけーん、ぽん」」
「な、負けた・・・だと。僕のサイク○ンパンチが・・・」
「ふん、私のシャイ○ングフィンガーを馬鹿にするんじゃないぞ。さて、私の話を聞いてもらおうか」
「くっ・・・わかったよ。言えよ」
「ひとつはな、その言葉遣いと一人称とのギャップについてだ」
「なん?どういうい意味だよ、それ」
「いや、確かに現代若者のよく使う言葉遣いだがな、なぜ一人称が僕なんだ」
「いや、別に変なことじゃないだろ。僕は僕なんだし」
「いや、まぁギャップがあって萌えるけども。ムラムラするけども」
「すんな。僕は姉ちゃんの弟だぞ」
「それでもういっこなんだがな」
「いや、聞けよ」
最初のコメントを投稿しよう!