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「実は私は琉の事が好きなんだ。ラブなんだ、愛しているんだ」
「そうか。エイプリルフールはまだ早いぞ」
「いや、エイプリルフールで嘘をついていいのは午前中だけだろう」
「そうなのか?僕が知っているのは午前中の嘘を午後に嘘だと申告して、午後の嘘を次の日の午前中に申告するという話なんだが」
「だとしたら午前中のは嘘だったという午後の嘘を次の日に持ち越しできてしまうだろう。それに日をまたいだらエイプリルフールの意味がないだろう」
「それもそうだな」
「見事に話をずらされたな。私は実の弟たる琉が好きでムラムラしてるんだ」
「やめろよ姉ちゃん。笑えない冗談は冗談じゃないんだぜ?」
「そうだとも。これは愛の告白なんだからな」
「・・・マジで?」
「本気と書いてマジだ」
「天地神明に誓って?」
「なんだったらツイ○ターでつぶやいてもいいぞ?」
「その○にはスが入るんだな。ケン○ッキーのツイスター美味しいよな」
「私はペッパーマヨが好きだな」
「僕もだ。ツイスターの話をしてたら腹が減った。飯を作ろう」
「いや、逃げるな」
「頼む、現実逃避をさせてくれ」
「実は一人暮らしをお願いしたのもこうして琉と一緒に生活したいがためだ」
「そうか、ならオヤジと母さんの家に行くよ」
「高校転入できるのか?」
「転入したいんだよ。姉ちゃんと同じ高校に行くことがすごく嫌なんだ」
「何を言うか!お姉ちゃん寂しくて泣くぞ!」
「泣けよ、泣き叫んで嘘だと言えよ」
「ほんとに泣くぞ!?」
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