一杯目 ~最近の寿司の異常化についてのソレ~

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「求愛行動は血の繋がりがない雄にでもしていてくれ」 「そしてまだあるんだ」 「聞けよ!なんで大事なとこを全スルーなんだよ!」 「実は琉と私に血の繋がりはないんだ(      )」 「え、それは、マジで?」 「大マジだ。これも本当だ。だからその上で、一人の女としてこの告白を受け取って欲しい」 「だったら・・・」 「だったら?」 「よ、よろしくお願いします?」 「きたーーーーーー!私の春がきたーーーーーーー!」 「ちょ!抱きつくな!というか待て!なんだあの4行目の不穏な括弧!」 「あぁあそこには(私の脳内では)と入るんだ」 「空白数合わせるとか無駄に詰め込まなくてもいいんだよ!」 「しかしこれで琉が私のことを好きだという裏付けが取れた」 「な!ち、違う!これは家族愛というやつで」 「家族愛で家族じゃない女を抱くつもりだったのかー。ソウカソウカー」 「ごめんなさい、僕がわるぅございました」 「しかし否定はしないのだな」 「え、あ、や、だから」 「このシスコンめ。愛でてやろう。うりうり」 「あぁもう!頭をわしゃわしゃ撫でるな!」 「シスコンは否定しないんだな」 「しょうがないだろうチクショウ!」 「なんと・・・。夜の受け入れ態勢はバッチリだから安心してくれ」 「好感は抱いてるだけだよ!愛してはいないよ!」 「期待させて落とすなど・・・焦らし上手め」 「勝手に焦れてろ!」 「勝手に濡れてろ?そんなに淫乱に見えるか私は」 「誰もそんなこと言ってねぇ!」 「一文字違うだけじゃないか」 「文章上はな!言葉上だと全然間違える要素ねぇよ!」 「というかお腹すいたぞ」 「誰のせいで僕の腕が止まってると思ってんだよ!」
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