真夏の夜の夢

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俺は、慢心していたのだろうか。 何故、この女性を助けられなかったのだろうか。 何故、何故。 腕の中にある血みどろな女性を抱きしめ、叫ぶ。 「なんでだ!なんで俺の涙は、枯れ果てているんだ!!?くそ、ふざけるな・・・ふざけるな・・・ッッ!!!」 泣きたい、だが、涙は出てこない。 それほどまでに、自分はもう狂ってしまったのだろうか。 何故こんなことになってしまったのか、話そう。 あれは、二週間前のことだ。
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