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―――
「ふぅ。」
やっと終わった。
課長は、近くにあたしのデスクがあるせいかあたしにばかり仕事回すので予想以上に遅くなってしまった。
達也はもう寝ただろうか…。
電話してみよう。
プルルル…
「遅い。」
「ちょっと。もしもしぐらい言いなさいよ。」
「その前に言うことあるだろ?」
「は?仕方ないじゃない。仕事だもん。」
「お前の仕事が遅いからだろ。」
「達也ー。ひどすぎるよ。」
「あー。このコーヒー豆どうしよっかなー。営業課の阿部ちゃんにあげよっかなー。」
「うっ…。す、すいませんでした…。」
「やればできんじゃん。いい子いい子。」
「うるさいわねぇ。とりあえず30分後に行くから。」
「は?20分で来い。んじゃ。」
「は!?ちょっと無理…!」
プーップーッ
「はいはい。急げばいいんでしょ。」
私は走ってオフィスから出ると、すぐにタクシーを拾って達也の家に向かった。
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