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メモ用紙に用件を書いて、机に置く。
誰もいないときの日課だ。
―10時から試合。 いってきます。―
ダッシュで玄関まで向かい、事前に準備していたエナメルを持ち
真「いってきます!」
まだ起きてなく、返事のないリビングに向かってそう言ってドアを開けた。
悠「2分ちょい。 早いじゃん。」
真「数えんなよ笑 すまん、乗せてくれ。」
悠「そういうと思って、こいつつれてきたからさ。」
隣に原付バイクに股がった龍太の姿があった。
悪いけど、言われるまで気づかなかった。
龍「乗れよ。 免許ねーからサツ来たらやべーけど。」
真「だーいじょうぶだよ笑 それより会場から少し離れたとこおいとけよ?」
龍「なんで? 桐谷だろ?」
真「顧問は来るから!笑 パクられんぞまた。」
龍「そういうことね、おーけーおーけー。」
真「じゃ、出発で!」
悠真に合わせてそんなにスピードは出さなかったが、かなり快適に近くまで行くことはできた。
しかし、ここらには駐輪場がない。
真「取られたな笑」
龍「あめーな。 ここ元博の家だから停めてもらえんだ。」
元博、他校の同学年。
やんちゃ系で3人とも知り合いだ。
真「やるじゃん笑」
龍「おーい元博ぉ!」
真「ここで呼んでもこねーよ笑」
元「おー来たか。 真司と悠真も?」
真「来たよ!笑」
悠「や、俺らは格好見てくれればわかる通り、桐谷で試合。」
元「ほう。 信雄と祥太郎も今日泊まってんだ。 暇だからお前らの試合見に行ってやる。」
真「さんきゅ笑」
今日は知り合いの観客が多い。
ただこいつら、メンチ切ったりしねぇだろうな…
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