矢吹の過去

16/34
前へ
/37ページ
次へ
監「向こうも公立中学ではかなり強い立場にいるが、矢吹。 お前が全部出れるなら勝機はある。 いや、確実に勝てる。」 真「うす。」 監「で、フル出場すると考える。 前半の2ピリはセンターのミスマッチを活かして中から崩す。 後半は様子みてから変える。」 悠「隙ありゃ攻めていいっすよね? 真司もいるんで最初のマンツー崩すのは余裕かと。」 監「飛び道具はあんま使うな。 ミドルはどんどん狙っていいぞ。」 悠「うぃす。」 真「まずは同等に戦うのが先決ってわけだな。 おもしれえ。」 監「おし、時間だ。 行ってこい!」 皆「しゃあっ!」 引退をかけた試合、初戦が始まる。 審判からセンターサークルに上げられたボールは真上に上がり、それと共に試合開始のブザーが鳴り響いた。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加