矢吹の過去

4/34
前へ
/37ページ
次へ
―翌日 悠「珍しいじゃん、お前が試合後に乗り込まなかったなんて。」 真「大人なんだよ大人。 それにしても、お前よく試合中キレないでいられんな。」 悠「割りきってるから。 まあ"お前が抜けた"おかげであの後逆転されたし、相手陣地で暴れる準備はできてたけどね。」 真「…悪い。」 こんな話を屋上でしているが、今は専ら授業中だ。 こいつらにしてみれば、授業なんてクソくらえらしい。 その屋上のドアが空いた。 授業が終わったのだろう。 「またここにいるのー?笑」 真「おっ、由紀ちゃんか。」 木白由紀。 清楚系ので地味にお嬢様オーラがあるが、別にお金持ちというわけでもない。 由「やあ。」 悠「じゃっ、俺は邪魔になるからクラス戻るわ。」 真「お、おい! …ちくしょう。」 由「授業でないの?」 真「今日はそういう気分じゃなくてね。」 由「ふーん。 試合、なんかあったんだ?」 真「まあねー…。 上手くいかねーな。」 由「頑張ってね。 あたし戻るね。」 真「あ、ありがとう。」
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加