18人が本棚に入れています
本棚に追加
―翌日
悠「珍しいじゃん、お前が試合後に乗り込まなかったなんて。」
真「大人なんだよ大人。 それにしても、お前よく試合中キレないでいられんな。」
悠「割りきってるから。 まあ"お前が抜けた"おかげであの後逆転されたし、相手陣地で暴れる準備はできてたけどね。」
真「…悪い。」
こんな話を屋上でしているが、今は専ら授業中だ。
こいつらにしてみれば、授業なんてクソくらえらしい。
その屋上のドアが空いた。
授業が終わったのだろう。
「またここにいるのー?笑」
真「おっ、由紀ちゃんか。」
木白由紀。
清楚系ので地味にお嬢様オーラがあるが、別にお金持ちというわけでもない。
由「やあ。」
悠「じゃっ、俺は邪魔になるからクラス戻るわ。」
真「お、おい! …ちくしょう。」
由「授業でないの?」
真「今日はそういう気分じゃなくてね。」
由「ふーん。 試合、なんかあったんだ?」
真「まあねー…。 上手くいかねーな。」
由「頑張ってね。 あたし戻るね。」
真「あ、ありがとう。」
最初のコメントを投稿しよう!