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『…』
なぜか竜は動こうとしなかった。
確かに彼のを竜の鋭い目線で見つめていたはいた。
ただそれ以上の動きを見せる素振りは無かった。
｢…？｣
おかしい。何故動こうとしないのか。
疑って竜の目をいつの間にか見つめていた。
人間と竜。種族の差は大きい。
それ以上に今までの歴史の因縁から二つの存在には大きな隔たりがあるはず…
それなのにだ… 彼は気がついてはいなかった事実
この竜に憎しみどころか懐かしさを感じていたことに
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