序章◇勧誘ですが文句ありますか?

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◆◇◇◇◇◇◆ あの後、俺達はリンクの気持ちが変わらない内にと、王都に行く準備を手伝っていたのだが、奥の部屋で雪崩となった本の山を整理している所で作業が完全にストップしている。 それもこれも………… 「これも…………あぁこれも捨てがたい……!」 リンクが捨てられない子だからである。 確かにここにあるのは古今東西の様々な魔法書なのだが如何せん数が尋常じゃない。 そもそも、それだけの量が無ければ雪崩など起きていない。 「さ、流石にこの量は無理だぞリンク……」 「うっ……… 分かってはいるんですがやはり思い入れがあるものですから………… 何冊かまだ覚えていない物も有りますし………」 ん? ………今とんでもないことを聞いた気がするんだが? 「………はぁ!? 此処にある魔法書殆ど覚えてるってのか!?? えっ、じゃあこの 《魔法研究 著エルドラ・コートネス》の31ページは?!」 「えっと ーーーーーーーーーー によって人間の体内魔力はその人の魔力変換方法によって変わってくる事が解る。 だがしかし、魔力が魔法に変換される時の最大値は同じだと思われる。 何故なら魔法式に込められる魔力の量は決まっていると推測されるからである。 これに関しては100人の魔法師に協力を要請し、 全員に三回ずつ、最大限の魔力で同じ魔法を魔力計測に作られたラルド鉱石の板に放ってもらった。 ラルド鉱石は言わずと知れた魔力によって形を変える鉱石で今回は破壊してしまわないようにするためと限界値が同じだと証明するため限界値が低い、低級の治癒魔法を当てることでその形を変化させた。 するとラルド鉱石は三百個全てが全く同じ形になった。 つまり魔法は限界値まで魔法を込めると誰が使っても全く同じになるとゆう結果が表れた。 しかし此処でまた疑問が生じるならばなぜ一人一人効果に違いが現れ「もういい!わかった、覚えてるのはわかったから!」そうですか?」 「凄いな………… 此だけの数を殆どか…… 覚えきっていない物だけ持って行けば良いんじゃないか? いくら思い入れがあっても無理な物は無理だぞ?」 無理だ、歩きだからとかそんなもんじゃない、馬車でも三台は必要だ………
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