木刀を持つ侍

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今日も村の外れの広場で 侍は子供たちに 剣の稽古をしていた。 「おぃ坊主、そんな剣さばきで勝てると思ってるのか?」 「絶対に勝ってやるわい!!」 木刀を持つ畋三朗に 竹でかかる村の子供たち。 もはや稽古と言うより... 遊びと言えばいいのか... じゃれ合いのようになっていた。 「よしお前ら、今日はここまでだ。まだまだ殺陣が甘い。次の稽古までに、しっかり練習してこい!!」 「オッス! 納刀!きをつけ!! ありがとうございました!」 子供たちが 礼をした。 それと共に 竹を大事に持ち 走り去る。 「ケガするんじゃねぇぞ!!」 広場に立ち見送ると そこに倖が来た。
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