木刀を持つ侍

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「畋三朗~。お弁当持ってきたよ!!」 「おう、倖か!」 小走りで走ってくる倖。 しかし足元には小さな石... 案の定... 倖はその石につまづいて転びそうになる。 「危ない!!」 畋三朗は慌てて 倖を抱え込んだ。 危機一髪 弁当と倖は助かった。 「大丈夫だったか?倖。」 「ええ。大丈夫。」 事は済んだのに 畋三朗は倖を離そうとはしなかった。 「畋三朗...どうしたの?」 畋三朗は しばらく抱きしめてから こう言った。 「ん~...これは、上から79・60・87ってとこか?」
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