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_________NOーSIDE
それは何時もと変わりなく穏やかな日の事だった
『きゃああああああああああああ、如月様だ!!』
『うおおおおっ、マジか、今日もめっちゃ可愛い…!!』
ふらり、とその場に現れた如月宵に周りに居た男子生徒達は雄たけびを上げたり
興奮して頭を打ち付けたりしている
辺りが活気で溢れる
それを気にせず歩く物事の中心人物だが
『ねえ…』
『うん、そうだよね…どうしたんだろう?』
次々と異変に気づき小首をかしげ、その姿に疑問を浮かべる生徒達
”如月宵”自体に疑問を感じる訳では無いのだ
その”周り”が違うのだ
一人の生徒が疑問を呟いた
『長谷川様は?』
そう、如月の隣に常にそれこそ一時も離れず居た
風紀委員長、長谷川暁の姿が見当たらなかったのだ
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