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________宵SIDE
「ああ…疲れたぁ…」
そこまで家からは遠い距離ではないけど疲れるものは疲れる
便利な通行手段に頼ってばかりだったのが駄目と言えば駄目なのだけど
『ごほっ…今日は歩いて行け…休む。』
朝、しわがれた声でそう言われて切れた電話
一応心配で掛け直しもしたけど、電源が切られてたみたいで出るのは知らない女の人
皆も知ってるよね
今日は一人寂しく過ごす事になるらしい
…まあ、理由は分かってるよ?
暁が火傷に冷水浴びせるばっかでつまんなくなったから暁にシャワーをぶっ掛けた
うん、これだね。
色々と考える内に気が付けば、
「あれ…ここは、何処?」
未知なる空間に辿り着いてたよ!
周りを見回しても人一人っ子居ないし、草ばっかだし
『キンコンカンコーン』追い打ちをかけるようにチャイムまで鳴ったし、最悪だ…
「…まあ、いっか」
開き直った所で草むらを散策する
いつか出れる、いつか出れる
_______それから僕が学校にたどり着くまでは三時間
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