混ぜろ、危険

4/18
970人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
___________教師SIDE …彼奴が来ない。 彼奴とは如月宵の事だ、連絡も来ていないのに遅刻する 生徒指導も受け持つ俺にとっては許せない事だ、反省文は何枚にしようか…? 「走ってよ、メロン。太宰修」 軽く楽しみを膨らませていると 生徒による、かの名作の音読が始まり、辺りに静寂が訪れた時だった ガラガラ 「メロンは激怒しひゃ」 終わった。初っ端から終わった。 とか絶望に染まっている場合じゃない。 「如月、遅刻とはどういうこ…」 何だ、”アレ”は 如月宵にガツンと怒号ならぬ作文用紙を飛ばそうとした筈だが どうも未確認生命体に遭遇したようだ 情けない事に驚きに開いた口が塞がらなくなる 生徒達の方からはガクッと顎の外れる音まで聞こえてくる始末 どうすればいいんだ… 今まで人生での難関にはぶち当たってきたつもりだ、でも これほどの難関は未だかつて見た事が無い ずるずるずるずるずるずるずるずるずるずる ガタガタ…トスン 「…………よし、香原。二行目から頼んだぞ」 「はい!!!」 いいぞ、爽やかな返事だな!             ・・・・・ いつも通りの授業が進む、いつも通りの 最善策は緑色の生物と共に授業を受ける…だ
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!