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隣を歩く如月様を横目で見る
今日はどうも何時も一緒に行動している
我が校の風紀委員長である長谷川暁様はお休みならしい
如月様にどうやったらあんな事になるのかと
学校に辿り着くまでの経緯を聞くと、軽い冒険だった
『道が無かったから道を作ってた』
絶句
余りの衝撃に反応が遅れてしまったのが申し訳無かった
道を探さず道を作る方向に行ってしまったのが驚きであり
その清々しさに感激すら覚えるレベル
「如月様、次の授業は何ですか?」
一旦思考を途絶えさせて、何気ない会話を振る
如月様は顎に人差し指を付けて考える素振りをする
「んーと、調理実習だったかな…?」
「料理は御得意ですか?」
「…ふふ、暁を驚かせるぐらいには料理できるんだよー?」
凄いでしょ、と自慢げに言う如月様に素直に凄いですと小さく拍手を送る
微笑ましい限りだ
この時私は
如月様の言った
驚かせるの意味が違ったことに気付けなかった
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