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◇暁SIDE
「おい、そこの御前。」
今もまだ燃え続ける学校に消防署が駆けつけ消火活動が行われて
非難してきた校門前で大勢の生徒達が悲鳴やらで騒いでいる中
適当に目に入ってきた人に声をかける
「んー、ってふ、風紀委員長!」
「驚いてる暇なんてねえんだ、早くこの状況を説明しろ」
ひっ、と情けなく声をあげた生徒は
一呼吸置くと、自分の知っていることを言い始めた
そいつによると
家庭科室で授業が行われていて
火の始末が問題で家庭科室に火が燃え移り、この状態になったという
幸い家庭科室付近で火は収まって被害は少ないらしい
「その火の始末を間違えた奴っていうのは…?」
その途端、その生徒は言い渋る
嫌な予感がした。
そういえば、さっきから姿が見えないんだ
あんな目立つ奴なのに
「早く言え、早く!」
―――――如月…宵君…です。
そう言われた瞬間
頭を鈍器で殴られたような衝撃が脳を走る
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