忠実なる人

12/12
970人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
「如月様。」 机に頬杖をして、優雅に御菓子を口に運んでいる如月様は、私の方へと目線を寄越した。 この気持ちは、恋。 ではないのだろう。 でも、私は、如月様の事を本気で愛している。 如月様に会って、分からない事なんて沢山無くなってしまったのに この気持ちだけは、謎のままである、そして 貴方は、きっと理解させてくれない。 スッ、 頬杖をついていない方の手を持ち、その場に跪く チュ… 軽いリップ音を立てる。 手の甲へのキスは、”忠誠”
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!