序章

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―――ここはどこだろう とても暗くてなんだか息苦しい。 ひんやりとしたその空間に人の気配はなく、俺の呼吸音だけが響いている。 ―――……こわい そう呟いてみたけれど、 誰も俺に大丈夫だとは言ってくれなかった。 ―――誰も、誰もいないのか? 俺の声は暗闇に響いて呑み込まれていった。 俺もこの声の様に闇に溶けていくのだろうか……? それもいいかも知れない。 息苦しさが強くなってきた。
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