道化師の誘い

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鈴郷 胡桃15歳。 市内の森芽屋高校に無事合格。 あと2週間で入学式だ。 ちなみに親はいない。 どうやら私は生まれてすぐに捨てられたらしい。 とある施設で中学校の三年間だけ過ごし、合格発表後すぐに森芽屋高校から歩いて15分のこのマンションへ引っ越した。 時計を見ると5時。 そろそろ夕飯の仕度をしようと、エプロンをしてキッチンへ立った。 「あ・・・・買い出ししてなかった・・・」 そこで、机にあったスーパーのチラシの裏に足りないものを書き留めた。 ・ケチャップ ・卵 ・ひき肉 ・パン粉 「よしっ」 スカートのポケットにチラシを押し込む。 私は必要なものを持って家を出た。 ーーーーーここから、日常が変わる。
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