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「・・あれ？」
辺りを見渡すと、私はいつの間にか薄暗い路地へ入り込んでしまったらしく、人っ子一人見当たらない。
（うぅ・・。どうしよう・・・）
心の奥から沸々と恐怖が湧き上がってくる。
（こんなとこ、入ったことない・・・）
「そこのお嬢さん」
「ひゃあっ！」
唐突に声をかけられたせいで、変な悲鳴を上げた挙句に頭を抱え込んで丸まってしまった。?
「おやおや、そんなに驚かなくても～。わたくしはただの通りすがりの道化師ですよ」
恐る恐る顔を上げると、本当にサーカスに出てくるような道化師が立っていた。
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